ビジネス・経済専門チャンネル 日経CNBC プロデューサーBLOG

 「個人投資家は過去半年間で最も強気!」--。

 「朝エクスプレス」アンカーの直居敦です。毎月、視聴者のみなさまにご協力いただいて実施している日経CNBC個人投資家サーベイ。今回はちょっと意外な結果となりました。

blog-1  毎月、3カ月先の日経平均株価は「買い(強気)」か「売り(弱気)」か。今回でちょうど6か月目となりますが、「買い」から「売り」を差し引いたDIが25と、これまでで最も強気となりました。調査期間は8月31日(木)~9月4日(月)。北朝鮮リスクで市場が揺るがされ、日経平均株価は下値模索しているまっただ中での調査でした。日々見ている限り商いは薄く、押し目待ちの買いも入りそうにないような相場付きです。ちなみに為替に関するDIはやや円安方向に振れましたが、過去最高というほどではありません。

blog-21これらから考えられる投資家の相場観は、こんなことではないでしょうか?9月中は地政学リスクに加えて、米欧の金融政策、さらには米国の債務上限のカベ問題と目に見えているリスクイベントが相次ぎます。しかしこれらをこなせば、晩秋から年末にかけては堅調な相場を予想している。その際、為替のほどほどの円安は必要だが、日本企業の業績の堅調さが支えになる--。ポイントは3カ月先の相場観をお聞きしていることではないかと思います。あるいは地政学リスクなどでショック安のような場面があれば、これまで買えてなかった投資家が動き出すということかもしれません。

 毎月のアンケートでは注目業種もお尋ねしています。「情報」の注目度は常に高く、任天堂やソフトバンクへの期待を反映していると考えられます。前月に比べて注目度が大きく上昇したのが「金融」と「素材」でした。これも相場観と相場付きを如実に反映している結果と見て取れます。つまりリスクイベント通過後、年末に向けては米国の利上げに向けての折り込みが進み、金融株への選好が強まるということでしょう。底堅い中国経済への期待から鉄鋼や、化学などへの高収益素材への注目も高いと考えられます。

 逆に注目度が下がったのが「自動車」「電機」でした。これも私にとってはやや意外。私自身は相場の一段高の場面では半導体系の出直りが必要な気がしています。そして年末まではともかく、来年に向けての米国の利上げの状況は極めて不透明とも考えています。

blog-3 さて、サーベイでは定例の質問のほかに、毎月ワンテーマ、トピックス質問を設けています。今回は「トランプ大統領を支持しますか?」。「支持する」が24%に対して「支持しない」は61%。やはり「支持しない」が圧倒的に多かったですね……。前の月に尋ねた安倍政権の支持率では内閣改造直前の厳しい時期にも関わらず過半が「支持する」と答えていただいていたことに比べると対照的な印象です。投資家にとっては大統領がかく乱要因ということなのでしょう。

 多くのみなさまに継続的にご協力いただいているお陰で、なかなかつかみにくい個人投資家の大きな相場観みたいなものがわかるようになってきたように思います。いつも熱心にコメントも書き込んでいただいて誠にありがとうございます。結果は番組内やHPなどでみなさんと広く共有していきますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします! 

 「Trader’s Bar」プロデューサーの直居敦です。8月31日(木)21時20分初回放送の今回のテーマはズバリ「株で生きていけるか!?」。村上直樹(むらやん)さんは、デイトレード中心にもう12年も専業トレーダーとして生きてきた強者。「株式投資も株式投資をする人たちもほんと素敵だ!」というメッセージを広く世の中に広めたいと強く願っています。

04 今回はむらやんさんの、いつもの株仲間がたくさん集まり、株談義、トレード談義に花を咲かせました。もちろん株式投資との関わり方、生き方は人それぞれ。むらやんさんと漫才コンビのように仲の良いケンケンさん。専業トレーダーとして生計を立てていた時期もありましたが、少し負けが込んでくると「やっぱり無理してしまう」とのこと。今は飲食店やマッサージ店経営の本業を持ちながら、兼業トレーダーとして短期から中期のスイングトレードを中心に投資しています。

03 めるさんは昨年からデイトレードを軸に専業トレーダーに参戦した女性若手投資家。もともとはおじい様から「これで始めよ」と渡された資金を元手に長期投資が中心でしたが、バイオ株との出会いをきっかけにデイトレードスタイルに転向しました。動物好きでペット殺処分ゼロ社会を望んでいます。株式投資で元手を築いたら“里親カフェ”を開くのが夢です。

 株式投資を始めたきっかけも、そのスタイルも将来の夢も様々なトレーダーたち。今回はみなさん30代で、日本に若手トレーダーの層が広がっていることを感じさせます。

01 意外にも前回の「Trader’s Bar」、積立投資などを軸に着実に資産を積み上げていく「“コツコツ投資”は仲間とともに」との共通点が--。ひとつはデイトレーダーたちも“コツコツ”と地味でこまめな努力を大事にしていること。無茶をせず、小さな利益を積み重ねていく姿は“コツコツ”そのものです。そしてもう一つ、どちらも仲間をとても大切にしていること。むらやんさんは全国各地で株式仲間との飲み会を開きながら、励まし合ったり、情報交換したりしています。

 番組ではトレードで安定して勝っていくための秘訣に岡村バーテンダーが迫ります。

 万が一見逃してしまった場合、、、9月4日(月)の17時以降は日本経済新聞社の映像ポータルサイト、日経チャンネルでもWEB配信が始まります。ぜひご覧ください!

 朝エクスプレスアンカーの直居敦です。
 毎月分配型投信の減少傾向に歯止めがかかりません。
2012年末には日本の投資信託純資産残高(ETFを除く)の約7割を占める存在でしたが、
2017年6月末には52%にまで低下しました。
 投資信託協会の資料を見ると、その存在感がいかに大きかったか、一目瞭然です。
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 8月21日(月)の朝エクスプレスでは、
ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんをゲストに迎え、
「毎月分配型投信 何が悪いの?どうすりゃいいの?」
ーーそのものズバリのテーマでお話しいただきました。
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米国の金利上昇や、日銀によるマイナス金利政策導入などいくつかの運用外部環境の悪化--。
中でも為替相場の円高が影響する格好で分配額が減少傾向になってきたことに加え、
最近では金融庁が「複利効果が働かない」
「一部では投資元本を削って分配金に充てる商品がある」ことなどを問題視していることも、
効いていると見られます。
 銀行もこうした商品を売りにくいということでしょう。
 確かに正論ではあるのですが
「大きく資産を増やす必要のないリタイヤ世代には向いている」(深野さん)面が
あることも事実です。
 金融資産を計画的に取り崩すのは、普通の人には結構難しいもの。
日本の金融資産がシニア層に偏っていることを考えれば、
日本で毎月分配型投信が一定の存在感を示していること自体は
ある意味自然な現象ともいえるのではないでしょうか?
(全体の半分とか7割が適正かどうかはまた別の議論です)
 毎月分配型投信の販売に急ブレーキがかかり、シニア世代の資産運用(&取り崩し)の
受け皿がなくなっているような状態ではないかと危惧しています。
売り方や買い方に不適切さがあったとしても、
商品そのものの仕組み自体は
あるニーズをとらえたものではないでしょうか?
e382ade383a3e38397e38381e383a3-821-5re  日経チャンネルマーケッツでご覧いただいている方は、
深野さんご出演の朝エクスプレス「マーケッツのタネ」をぜひご覧ください!
 より詳しく知りたい方には深野さんの近著
『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)をぜひオススメします。
日本で売れている毎月分配型投信のそれぞれについて、
分配金の余裕度合などを格付けしながら深野さんがコメントするという独自の構成を含んでいます。
ご好意により番組から5名様にプレゼントもしてますのでご応募ください。
ちなみに深野さんによれば
「タイトルほど危なくない。毎月分配型投信をきちんと理解して上手に使ってほしい」とのことです!
 

「暁エクスプレス」プロデューサー兼アンカーの吉野菜穂子です。

さて、8月9日(水)の電話インタビューのゲストは
イートン・ヴァンスのマーシャル・ストッカー博士でした。
アジアの新興市場やフロンティア市場を専門にされている
博士はいつも、日本のメディアではあまりフォーカスされない
エリアの話題をお話しくださるゲストですが、
今回は「週末に参加した<キャンプ・コトック(Camp Kotok)>での話を
是非日本の皆さんにしたいけどどうかな?」と事前にご提案を頂いていました。

それにもかかわらず、時間オーバーで最後の質問
「<キャンプ・コトック(Camp Kotok)>参加者の
FRBの今後の金融政策の展望について」の部分が、
お伝えできませんでした。博士も視聴者の皆さんと是非
シェアしたい・・・とおっしゃっていたので、
メールにて頂いたメモを博士のご了解を得て下記に
C&Pしておきます。合わせて簡単な日本語訳もつけて
おきます。金融関係者の視点のひとつとして、
皆さんのご参考になれば幸いです。

8日の放送の金子キャスターとストッカー博士との
インタビューは日経チャンネルマーケッツのVODで
ご覧いただけます>>>こちら


ちなみに、<キャンプ・コトック(Camp Kotok)>とは・・・
投資会社Cumberland Avisorsの会長が25年前から開催している年1回の会議。
米国メーン州のCamp Kotokに著名エコノミスト、ファンドマネージャー、
アナリストなど幅広い分野の金融関係者50名程度を招待し、
週末に”釣り”を楽しみながら情報交換やグループミーティングを行います。
「影のFRBミーティング」「小さなダボス会議」などと呼ばれることもあるそうです。


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(ストッカー博士のメールより抜粋)
The broad consensus amongst campers is that the Federal Reserve can successfully take one or more steps forward. My peers at Camp Kotok felt the Fed has sufficiently warned market participants of its intention to engage in QT, an acronym for “Quantitative Tightening” which I admittedly had not heard before Camp Kotok. So QT should be no surprise, meaning the Fed can successfully move forward without a significant disruption.

Secondly, some suggested that while the U.S. Federal Reserve is tightening, in the immediate future the world’s central banks are still collectively easing. For example: the impact the BOJ’s QQE program spreads well beyond Japanese borders. So, one economist amongst the group suggested we should be monitoring the summed quantitative easing amounts of all central banks and that until there is a material change, what the U.S. Federal Reserve does will not matter.

Where there was some disagreement is on the number of U.S. Federal Reserve rate hikes which remain and whether U.S. inflation is correctly measured. A small majority of camp attendees was more dovish than Federal Reserve board members as those campers believe there may be only one or two more rate hikes. As to inflation, one idea that was explored is that reported U.S. inflation is overstated and that if the inflation measurement rules used by the ECB were applied to the U.S., the rate of inflation here in the States would be significantly lower…and this argument was used to suggest the Federal Reserve may be closer to the end of raising rates rather than the beginning.

Finally, as to the overall success of the normalization of the Fed’s balance sheet…it seemed to me that attendees at Camp Kotok are quite doubtful the Fed will succeed for the reason that the world’s largest single employer of economists, that being the Federal Reserve, has to-date been unable to predict economic developments with any notable amount of accuracy.

[概訳]
キャンプの参加者はFRBは現在の金融引き締めへの動きをもう一歩進めることが出来ると言う点ではおおむね意見が一致していた。ある参加者が「FRBは、市場参加者にたいして”QT(quantitative tightening)=緩和引締め”にどう取り組むかについて十分に警告を発している」と言っていた。キャンプ・コトックで ”QT”について聞いたのはおそらく初めてだ。従って、QT(金融緩和の引き締め)を行うことは「サプライズ」ではない状態と言える。それはつまり、FRBは市場を驚かせることなく、引き締めを行っていくことができるだろうということだ。

第2に、FRBが引き締めへ動く一方で、この先短期的には、世界各国の中央銀行が緩和を継続状態であることについて指摘する参加者がいた。例えば、BOJの金融緩和策は日本だけに影響するわけではない。したがって金融政策について考える場合は、FRBだけでなく世界各国の中央銀行の動きもしっかり注視すべきだという指摘があった。

FRBがこの先、何回利上げが出来るのか?という点については意見が分かれたし、アメリカのインフレ率が
正しく計測されているのか?という点について指摘する参加者もいた。キャンプ参加者の中ではFRBの理事よりもさらにハト派な人たちがいた。彼らはこの先1~2回しか政策金利の引き上げは行えないだろうと言っていた。

インフレ率については、アメリカ基準の計測ではなく、ECB方式が取り入れられればアメリカのインフレ率は
今よりかなり低い数値になるという指摘をする人たちがいた。この主張をベースに、FRBは政策金利引き上げを「始めたばかり」ということではなく、FRBの政策金利引き上げは終わりに近づいている・・・という異見もあった。

最後に、FRBのバランスシートの正常化について、キャンプの参加者は、FRBが正常化を成功させることができるか?という点について懐疑的だったように思う。理由は、FRBは世界で最も多くの経済アナリストを雇う組織であるにもかかわらず、これまで経済の正確な見通しを立てたことがあまりないからだ。

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 朝エクスプレス、アンカーの直居敦です。8月15日(火)は、この7月まで5年間、日銀の審議委員を務め、現在は野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さんをゲストに迎え、「バズーカを解除せよ!迫る副作用」とのテーマでお話しを聞きました。

番組の合間には審議委員時代の「孤独感」についても、もらしていました。

番組の合間には審議委員時代の「孤独感」についても、もらしていました。



e382ade383a3e38397e38381e383a3-817-2re1 木内さんは、2013年4月の異次元金融緩和策“バズーカ1”こそ「期間限定なら」という条件付きで賛成したものの、2014年11月の“バズーカ2”以降は一貫して議長提案に反対。さらに2015年4月以降は長期国債の買い入れ金額やETFの購入額を減らすなど、独自の対案を出し続けました。まさに“黒田日銀に異を唱え続けたエコノミスト”です。

e382ade383a3e38397e38381e383a3-817-3re1 日銀はその後マイナス金利、イールドカーブコントロールと、次々と非伝統的領域の政策に踏み込んでいきます。しかし木内さんは「なぜ2%の物価目標なのか、なぜ2%でなくてはならないのかといった根本的な問題に対してきちんと説明することがなく、何が何でも2%必達のために次々と新たな策を繰り出さざるを得なかった」と振り返ります。「そもそも国民経済、幸せの向上のための中間目標であるはずの2%物価目標にとらわれ、柔軟さを失ってしまった」ととらえています。結果として日本経済は「国債の流動性への懸念」など大きな副作用、懸念を抱えつつ、巨額の国債残高と財政規律の弛緩を背負った状態に陥ってしまったのではないでしょうか。

e382ade383a3e38397e38381e383a3-815-1re 審議委員時代の5年間を振り返り、木内さんにキーワードを挙げていただきました。それが「5対4」です。バズーカ2、及びマイナス金利の導入は「5対4」の薄氷で議長提案が通ったわけですが、その過程で木内さんら異なる意見、少数意見に対して歩み寄る、建設的な議論はあったのでしょうか?木内さんは新日銀法の下で導入した「委員会制度」の仕組みが、日銀だけでなくいろいろな意味でよい先例になって欲しいと強く願っており、このキーワードを選んでいただきました。

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