ビジネス・経済専門チャンネル 日経CNBC プロデューサーBLOG

 4月から朝エクスプレスのアンカーを務めている直居敦です。7月12日(水)の朝エクスプレスでは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋則広理事長をゲストにお迎えしました。TV生出演は初めてとのことですが、率直に公的年金運用の考え方、理念をお話しいただきました。大事なメッセージがたくさん含まれていましたので、エッセンスをご紹介したいと思います。

① 超過収益率――取りきれなかったリスク
170714-112016年度決算では初めて、4つの資産(国内債券、国内株式、海外債券、海外株式)がそれぞれの基本ポートフォリオ比率の中央値を下回りました。ポートフォリオを大幅にな更してから国内債券の比率を下げ続け、他のリスク性資産に振り向けてきたわけですが、前年度に国内債券が基本比率を初めて下回ったことで、ある意味では大掛かりな変更は一段落したともいえます。すべての資産が基本比率を下回ったことの裏腹として、短期資産が8.89%と高い水準になりました。結果、それぞれの資産のベンチマーク収益率を合わせた複合ベンチマーク収益率(6.22%)に対して実際の運用結果が5.86%と、超過収益率が0.37%のマイナスになったわけです。高橋理事長は要因として①Brexitなどの大きなイベントが続きリスクを取りきれなかったこと②年金基金の代行返上などに伴う資金流入が続いたこと――の2点を挙げました。2期ぶりに大幅な黒字になったとはいえ、「リスクを取りきれなかった」面があったわけです。

② “クジラ”ではなく“シラス”かも?
170714-2私たちメディアなどはよく信託銀行の売買動向を眺めながらGPIFなどの巨大公的年金資金の動向を推測します。しかし、高橋理事長によれば「ほとんどあたっていない」とのこと。なぜなら高橋さんが理事長に就任してから最も気を遣って変えてきたポイントの一つがマーケットインパクトへの気遣いだからです。ざっくり言えば、以前に比べ一回あたりの発注ロットの規模を20分の1程度に抑えているといいます。「“クジラ”が“シラス”になった」とまでは言い過ぎかもしれませんが、「“クジラ”買いが支えた」式の解説の多くは、実態はGPIFではなくほかの買い主体を考えた方がよさそうです。市場経験の長い高橋理事長らしい配慮です。

③ ESG投資の循環へ
170714-3すでに発表した通り、GPIFは6月までに約1兆円をESG投資に振り向け、今後も中長期的に高めていく考えです。そのための総合型ESG指数を2つ、テーマ型で女性活躍指数を1つ、公募して採用しました。GPIFによる指数が公表されれば、それはおのずと企業行動、情報開示にも影響を与えていくでしょう。公的年金はこのようにして長期的にリターンをもたらす方法の一つとしてESGをとらえているのです。これは“ちょっといい話”で済む話ではありません。長期的な運用成果を挙げられるよう変わりつつある市場の大きな変化を映していると思います。

④ “100年の計”を見据えた25年
170714-4さて、個人的に最も印象深かったコメントは「これから約25年、保険料収入が積み上がっていく局面ではリスクをしっかり取ることがGPIFの仕事」という点です。団塊ジュニア世代が受給世代を迎えた後くらいからは積立金を取り崩して年金の支払いに充てる時期が訪れます。それまでは取るべきリスクをしっかり取って運用収益を積み重ねることが大事だということです。公的年金のリスクの取り方に色々な意見が出てくるのはある意味で当然ですが、少なくても四半期の運用収益の多寡で大騒ぎするのは筋違いだと感じます。
 
 高橋理事長には率直で誠実なお答えをいただきました。年金のあり様は誰もが直面する、他人ごとではない問題です。見逃した方でもしWEBサービス日経チャンネルマーケッツでご覧いただいている方はVOD視聴もご利用いただければと思います。これからもいろいろなテーマ、機会をとらえて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

『世界経済と金2017~ジム・ロジャーズx豊島逸夫 緊急対談』プロデューサーの吉野です。

今回番組が出かけて行ったのは、6月のFOMC直前の
NY&ボストン。5日にはNYでジム・ロジャーズさんと豊島さんの対談を収録。
お会いするのは、昨年末以来半年ぶりです。

その模様は、6月23日に放送したとおりなのですが・・・・
(見逃した方はこちらでどうぞ)

日経CNBCで制作の仕事を始めてかれこれ8年あまり、
「金」にフォーカスした特番だけでなく、他ニュースや番組などでもいろいろなお話を
聞いてきました。毎回、「え?本当に??」と思うようなこともお話されるので、最初の頃は「本当にこれ番組で使いますよ?良いですね?」とon-recordであることを念押ししたこともあります。最近ではもう慣れてしまって”Cameras are rolling.”と最初に伝えた後のコメントは全て使うことを前提に頂くようになりましたが・・・。

今回の豊島さんとの対談も、盛り上がりました。jim-rogers-x-itsuo-toshima-24

アメリカの新大統領の特に保護貿易主義には、一言も二言も言いたいというのがジェスチャーからも伝わってきます。(ところでご本人曰く、昨年の大統領選ではトランプ氏にもクリントン氏にも投票していないのだそうです)

アメリカ、ロシア、中国という世界の大国と、その大国との付き合い方を微妙にシフトさせつつあるそれ以外の国々の地政学的に各国の関係論をコンパクトにわかりやすく。

そしてEU離脱に関する国民投票に続き議会選挙でも〝想定外″と想定外続きのイギリス。
このBrexitが英国の未来に何をもたらすか?にもジム・ロジャーズ節が炸裂です。

地理的に身近なところでは、朝鮮半島。
「これはメモしておいて」と前置いて「5年後には朝鮮半島は統一国家になっているから」と。
(実はこれ、昨年お会いした時も言っていましたが、何だか今回の言い方は、確信の度合いが上がっているように聞こえました)

いつも最後にはおちゃめに「もちろん外れることだってあるけどね」とニッコリ笑顔を見せるのですが。でも、「短期的見通しは苦手だけど、長期的なのはね・・・」と長期の見通しにはチラリと自信をのぞかせたりも・・・。

jim-rogers-x-itsuo-toshima-11ジム・ロジャーズ節を聞くたびに、5年後どころか、そもそもBrexitの条件交渉期限である2年後(厳密にはリスボン条約第50条は3月29日に発動なので、残り21か月余りでしょうか・・・)でさえもどうなっているのかなど想像もつかない私は、もしかすると起きるかもしれない歴史の大転換を目にするかもしれないことに、わくわくするような戦々恐々のような
複雑な気分がするわけです。


今回のジム・ロジャーズさんと豊島逸夫さんの対談。
番組ではジム・ロジャーズさんの「世界観」に注目してコンパクトにまとめました。
色々なことが次々と起き、何かと「不透明感漂う」などと揶揄される「今の世界」。
視聴者の皆様それぞれに様々な視点があるかと思いますが、読み解く一助になればと思います。

放送を見逃した皆さん、もう一度みたいな・・・と思ってくださった皆さん。

8月末まではネットでご覧いただけます(↓↓タイトルをクリック!)

「世界経済と金2017~ジム・ロジャーズx豊島逸夫 緊急対談~」


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「FINTECHが切り開く未来~RFC2016」
担当プロデューサー吉野です。

ここ1年ほどで急浮上したBUZZワード「FINTECH」
大手金融機関のコマーシャルなどでも「FINTECH」への取り組みについて触れたものも
出てきて、にわかに「FINTECH」は誰もが知っている最新の”BUZZ ワード”になったかのように見えます。

けれど一方で「FINTECHとは?」というような書籍や雑誌、番組の特集もまだまだ多く見らます。

結局のところ、私たちの多くは

FINANCE(金融)TECHNOLOGY(テクノロジー)FINTECH(フィンテック)
とは何なのか?

特に、
産業にどんな変化をもたらすのか?

どんなビジネス創造され、ビジネスはどう変わるのか?

そして

消費者である私たちと「金融」「お金」の関わり方にどのような変化をもたらすのか?

私たちの生活がどう変わるのか?

という問いに対して、明確な答えが いまいち わからずにいるのだと思います。

9月末開催された「RAKUTEN FINTECH CONFERENCE2016」

この会場に、米国、欧州、アジア、そして日本から

<FINTECH>に関わる「技術」「起業」「企業経営」「規制当局」「経済学者」など、様々な分野のトップランナーが集結していました。

金融機関の言い分だけでもなく、
学者の解説だけでもなく、
若い起業家の言い分だけでない。
理解不能な技術の話だけでもなく、
規制当局の言い分だけでもない。

FINTECH全方位のトップランナーたちが話す

FINTECHの成り立ち(過去・歴史)
FINTECHの今
そして
FINTECHの創りだす未来

は、「FINTECH」がすでに私たちの生活をジワリと変えつつある存在で、
そして大きな変革をもたらす技術であることを、様々な角度から教えてくれます。

「RAKUTEN FINTECH CONFERENCE 2016」に集結した
40人あまりの業界のトップランナーたちが、2つの会場で繰り広げた
パネルディスカッションの模様に解説を加え、
60分で「FINTECH」の”今”、そして創りだす”未来”の可能性を伝えます。

日経CNBCで放送したこの番組が、日経チャンネルマーケッツのVODにUPされました!

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米大統領選がいよいよ本格化します。

7月19日にはドナルド・トランプ氏が共和党全国大会で、共和党候補として正式な指名を。
また7月26日には、ヒラリー・クリントン氏が民主党大会で、民主党の大統領候補として正式な指名を受けました。

これでアメリカ2大政党の指名する候補者が正式に出そろったことになります。

トランプ氏が大統領となれば、米国史上数少ない非政治家出身の大統領に。
クリントン氏が大統領となれば、米国史上初の女性大統領の誕生です。

既に、お隣韓国も大統領は女性、G7ではドイツ首相、最近ではBrexitの国民投票が原因で
英国の首相も女性になったので、いまさら女性の国家元首って特別?と思わないではないですが、
先日アメリカで選挙取材をした時の様子では、やはりアメリカ人にとっては一大事であり、
クリントン氏のサポーターにとっては「悲願」だったのか・・・という印象でした。

個人的には、G7、8、20サミットなどの国際会議でよくある手をつないだ記念写真の
中の国家元首が過半数以上女性になったら、世界はどう変わっていくのかなぁ…?
それとも結局は何も変わらないのかなぁ…?などと妄想したりもしています。
(よく目にしますよね?”女性が国を率いるようになったら戦争や争い事は無くなる”
みたいな表現)

さて、アメリカの大統領選はこれから11月の本選へ向けてヒートアップしていくばかりですが、
先日、アメリカのとある食べ物にまつわる指数を英エコノミスト誌が発表しました。

「Big Mac Index(ビックマック指数)」です。
世界中に店舗を持ちビックマックを共通メニューとして提供しているマクドナルド。
ザックリといえば、そのビックマックの価格から各国の物価を比較し、経済力を計る・・・というものです。
別に細かい計算で導き出されているわけではなく、ビックマックの現地価格を米ドルに換算し、
比較するというだけなので、ビックマックの質量が違う・・・とか、ビーフパティ(肉)の質量が違う・・・とか
そういうことは一切考慮していないませんので、突っ込みどころはあります。
それでも、この指数、ある程度各国間の「ファーストフード」の許容価格のような
一般人の経済感覚、物価感覚を計る1つとしてはアリかな・・・と個人的には思っています。
(※ちなみにエコノミストの下記事はこちら

ドルに換算した場合のランキングは―
(2016年はご本家アメリカを含め56の国がリストアップされていました)

1位は去年に引き続きスイス。およそ800円(高っ!)。
2位はスウェーデン、3位ノルウェー、4位フィンランド、5位御本家アメリカ合衆国…

と続きます。

アジアの1位はシンガポールで米ドル換算で4.01㌦(全体では20位)。
2位は韓国で米ドル換算で3.86㌦(全体では23位)。
ちなみに日本は3.46㌦。全体で31位です。

ビックマック、皆さんならおいくらなら食べますか?

私は8ドル出すなら、かつ丼が良いです。

アメリカの政治家は庶民派であることをアピールするときに
良くマクドナルドをはじめとするファストフードを好物の食べ物に
列挙したりしますが、どうやら世界ではビックマックは十分に
「高価な」食べ物な国もあるようで・・・。

米大統領選のしくみ&トランプ氏、ヒラリー氏がそれぞれ共和党・民主党の
正式な候補として指名を受けるまでの様子&米国政治、世界情勢が今後の
マーケットにどう影響を与えるか?・・・という視点で取材した番組
「世界経済と金2016~どう動く政治・経済 超大国アメリカのゆくえ~」
ネットでご覧いただけます。(タイトルをクリック!)

経済アナリストの豊島逸夫さんが、何時もと変わらず、とてもわかりやすい解説を
してくださっています。

経済アナリストの豊島逸夫さんと、佐久間キャスターとともに
6月7日、8日、9日の3日間。
アメリカ ニューヨーク州とニュージャージー州へ取材へ行き、

先日スタジオ解説部分を収録したばかりの
出来たてほやほやをお届けします。

「世界経済と金2016 ~どう動く政治・経済 超大国アメリカのゆくえ~」

6月7日は、くしくも米大統領選予備選挙がニュージャージー州でも行われていました。
佐久間キャスターは、ニュージャージー州の住宅街にある投票場へ向かい、有権者の
方々に話をききます。英語で答える人、スペイン語で答える人、
人種・民族の多様化の進むアメリカが垣間見えます。

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有権者の言葉からは、有権者登録をすることで「選挙権」を得る
という制度の国の国民らしいコメントも。

取材時時点でほぼ
民主党ヒラリー・クリントン氏vs,共和党ドナルド・トランプ氏と
なることが予想されていた大統領選については、地元の記者、政治学者、
そして金融関係者にも話を聞いています。

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大統領選、そして6月のFOMCでは据え置きとなった米政策金利、
世界経済に大きな影響を与える「アメリカ」に大きな変化の年です。
投資を考える上で、これからの世界経済を見通すうえで必要な
ヒントを、今回も経済アナリストの豊島逸夫さんがわかりやすく解説
しています。

番組の後半には、冒険投資家ジム・ロジャーズ氏も登場。
これからはアジアの時代!と母国アメリカを離れた同氏は
アメリカの未来をどう見ているのか?そのあたりにもご注目ください!

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「世界経済と金2016 ~どう動く政治・経済 超大国アメリカのゆくえ~」
6月22日(水) 20:00~20:30
[再放送]
6月25日(土) 10:00~10:30
6月26日(日) 20:00~20:30

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