ビジネス・経済専門チャンネル 日経CNBC プロデューサーBLOG

171114blog1 朝エクスプレスアンカーの直居敦です。13日の朝エクスプレスでは、コムジェスト・アセットマネジメント日本代表の高橋庸介さんをゲストに迎え、「長期・厳選投資で勝つ!」というテーマでお聞きしました。コムジェストはフランスに本拠を置く運用会社。“クオリティ・グロース”銘柄に特化する独特の運用哲学、体制を持っています。

 5年、10年に渡って二けた成長できる会社を時間をかけて選びだし、長期運用することで超過リターンを得ます。これまで日本では、金融機関向けの私募投信や、一部の投資信託に組み込まれる格好でしか投資できませんでした。10月に「ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド」が販売開始となり、日本の個人投資家が簡単にアクセスできるようになりました。

 高橋さんの言葉で印象的だったのは例えば「株価は短期的にはいろいろな要因で動くけれど、長期で見れば企業の収益力、成長力に収れんする」ということ。日々の株価自体は様々な要因で上げ下げするわけですが、長い目で見れば、10%以上の成長を続けていける企業の株価は10%以上のパフォーマンスを見せるということです。

171114blog2  コムジェストでは世界に配置するファンドマネジャーが全員一致しないと、銘柄に投資しないというルールがあります。一人の“スターファンドマネジャー”の判断を頼り過ぎず、安定的にリターンを稼ぎ続けるためのチーム運用体制です。

 環境・社会・企業統治を重視するESG投資という言葉が、急速に広まりつつありますが、コムジェストではこうした考え方が世に広がる前から、当たり前のようにESG投資をしていたと言います。長期運用だけに、環境を損なったり、企業統治(ガバナンス)に問題があれば、運用成果そのものに響く恐れがあるからです。ESG投資は “ちょっといい投資”というレベルの話ではなく、長期投資の本質そのものに組み込まれている考え方なのです。

 10月に販売を開始した投信に日本株は含まれていませんが、グループ全体では約4億円を投資をしています。組み入れ上位銘柄は以下の通り。
① キーエンス
② ダイフク
③ ファナック
④ ファーストリテイリング
⑤ ポーラHD
171114blog3  投資先の中には、必ずしもディスクロージャーに積極的でないなど、ガバナンスなどの観点では優等生とは言えない企業もあります。高橋さんは「日本企業のガバナンスは改善し始めたところ。これから一段と良くなっていく可能性がある」とみています。海長期投資家の日本への資金も、じわじわと増えていくことが期待できるのではないでしょうか。

171030asa1「朝エクスプレス」アンカーの直居敦です。日経 平均株価は10月第4週(~27日)まで7週連続上昇。この間に約2100円上昇した。最近では2016年11月から12月にかけてのトランプラリーの7週連続に並んだわけだ。トランプラリーではこの間約2050円だから、値幅ではこれを上回るラリーになっている。さすがに目先は買い疲れ感から上げ一服となっておかしくないタイミングだが、国内投資家を中心に、この上昇相場で「買えていない感」は非常に強く、調整があっても大きくは下げにくい展開が続くのではないか。値幅調整よりは時間調整ということではないか。上昇相場の背景には、世界経済の堅調と金融緩和の継続(米欧ともに拙速で極端な利上げ引き締めはない)がある。ただ、トランプラリー時と比べてほとんど円安が進んでいない中での日本株高には日本独自の要因もあるだろう。その要因を短期、中期、長期と分けて考えてみた。

① (短期)“アベノミクス”継続=金融緩和路線の継続
171030asant日本にいると今一つ感じにくい面はあるが、日本の政治面での安定性は海外から見ると稀有なのだろう。10月22日投開票の衆院選で与党が圧勝した。選挙戦序盤は希望の党躍進による波乱の可能性があったが、野党分裂→自滅の可能性が濃厚になると、短期筋を中心とする海外勢の先物買いが圧倒的に優勢になった。主に流動性の高い日経平均先物を売り建てている向きの買い戻しが主導したとみられ、この間の動きは日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)の比率であるNT倍率に象徴的に表れている。このNT倍率、9月の第1~2週には12倍そこそこまで低下していたが、先週くらいから概ね12.4倍台で推移している。短期的な買戻しによる修正局面は、選挙戦とともにとりあえず一服ではないか。

② (中期)総選挙直後からの業績上方修正ラッシュ
171030asakomatsu 総選挙明け直後から企業の決算発表が本格化している。まだ前半戦だが、想定をやや上回る上方修正ラッシュと言っていいのではないか。30日はコマツ(6301)が上方修正を受けて年初来高値更新。信越化学工業は今回まだ通期業績見直しをしていないが、上期の順調な進捗を受けて今後の修正期待が高まり、上場来高値更新となった。円安が進んでいるわけでなないなかでの上方修正は世界経済の順調な拡大とともに、企業の「稼ぐ力」の向上をうかがわせる。株式相場が高値圏にあるだけに、決算を受けて一段高とはなりにくいかもしれないが、少なくても下がりにくい背景とはなりそうだ。今年末へ向けては来期業績への期待感も高まりそう。派手派手しくないとしても堅調な業績への期待が高まれば相応の株高もありそうだ。

③ (長期)“3段目のロケット”がもしあるとすると「デフレ脱却」
171030asa3私自身も今現在確信しているわけではないが、もし株価上昇の“3段目のロケット”があるとすると、「デフレ脱却」シナリオかもしれない。もしこれを織り込んでいくとすれば、来年以降、本格的な水準訂正につながる可能性もある。経営者の間でも強気な声が聞かれるようになってきた。

例えば先週の決算発表でマネックス・グループの松本大代表。フィンテック、ブロックチェーンを始めとする変化に大きなビジネスチャンスを感じているとして「第2の創業」を宣言した。第2四半期の決算発表にはそぐわないほどの高揚感を感じた。足元の業績がやや停滞感を強めていることへの危機感もあるのかもしれない。2年ぶりにマネックス証券の社長に復帰する。また「日経平均3万円への道」について今後、断続的に会見やコンテンツ提供をしていくという。

オンライン証券では日本で一番早く創業した松井証券の松井道夫社長には決算会見でこう尋ねてみた。「もし個人投資家が中長期的に動き出すとしたら何がきっかけになりそうか?」。
松井社長の答えは「インフレ」。ただし、経済成長が加速してというより、悪いインフレ(=スタグフレーション。雇用や賃金が減少する中で物価の上昇、通貨価値の下落)をイメージしているという。この場合の株高は、不安感からの株式熱狂という構図かもしれない。

日本の財政状況を鑑みれば、「よいインフレ」、「悪いインフレ」どちらもあり得るように思う。いずれにしても本格的水準訂正の際には、PERのみならず、PBR(株価純資産倍率)の修正があるだろう。東証1部のPBRは現在ざっくり1.3倍程度にとどまっているが、スパークス・アセットマネジメントの秋山史人チーフ・ストラテジストは「仮に先進国平均の2倍前後へ修正されたとしてもそれは決して“バブルとは違う」とみる”。

蛇足の印象論だが、どうも比較的シニア世代、バブル世代の方が強気な人が多いように感じる。20代、30代の市場関係者に優秀な方は沢山いるが、肌感覚でで「上がる日本株相場」というものを信じられないのではないのかもしれない。

暁エクスプレス」のプロデューサー兼アンカーの吉野菜穂子です。

e382ade383a3e38397e38381e383a3-blog110月25日は「クルマ産業主役交代!? きょうは丸ごとEVお宝銘柄」でした。
「暁エクスプレス」では、モーニングスターの
自動車アナリスト デービッド・ウィストンさんに
「テスラはバブルか?」と題してお話を聞きました。

とはいえこの日のテーマは<「お宝銘柄」の発掘>です。
1~5問目まではテスラやEVをはじめとする技術に関する質問でしたが、
最後にお聞きしました。「今後この分野での注目企業は?」

ウィストンさんの答えは、新たな銘柄を見つけるための「考え方」を含め
非常に面白く示唆に富むものでした。暇な時間にも出来る「発想の転換」
「連想ゲーム」「頭の体操」です。

例えば<自動運転がさらに進化するため>には、
・レーダーや安全機器装置技術を持つ企業
・自動車間コミュニケーションに関する技術を持つ企業
というのは思いつきそうです。

「自動運転技術が発達した世の中はどうなる?と想像すると、
銘柄はさらに広がるよ」
というのがウィストンさんの提案です。

★自動運転技術が当たり前になると・・・
・運転手が暇になる→スマホでネットショッピング(=eコマース関連銘柄)
・運転手が暇になる→スマホで検索する(=検索エンジン関連銘柄)
・運転手が暇になる→移動中ネット動画や映画を観るようになる
 (=メディア関連銘柄)
・運転手が不要になる→車でバーに行ける(もしくはお酒を飲んでも車に乗れる!?)
 →飲酒する人が増える(=酒造メーカー)

すべては、まだ「かもしれない」ですが、
なかなか、想像力が掻き立てられ面白いですよね。

・運転手が暇になる→スマホでネットショッピングするようになる
 →決済に使うクレジットカード会社やデジタル決済企業など…はどうでしょう?

もしかすると、運転手がハンドルを握らないでも良いレベルの「自動運転」が
広がるまでは、

・車内にいながら「声(音声)」でショッピングができるようになる
  →帰宅するのに合わせて温かい夕飯や食料品が届いてほしい
  (=デリバリー宅配を手掛ける企業やネットスーパー関連銘柄)

職業柄株式投資はNGですが、
昔から一人連想ゲームや一人しりとりが好きだった私には、
ウィストンさんが提案される「お宝銘柄探し」はなかなか
楽しいものだな・・・と思いました。

皆さんも、お暇なときには「お宝銘柄探し一人連想ゲーム」はいかがですか?
ユニークな発想と連想のその先に自分だけの「お宝銘柄」が
見つかるかもしれません。

「暁エクスプレス」の電話インタビューは日経チャンネルマーケッツ
VOD配信しています。見逃した方は是非、そちらでご覧ください。


暁エクスプレス
放送:毎週 火曜~金曜 4:59〜5:30
再放送:毎週 火曜~金曜 6:59〜7:30

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171004-asa 10月4日(水)は証券投資の日。日経CNBCでは丸ごとマル秘投資術、と題して、朝から夜まで様々なスタイルの投資家に登場してもらい、その投資術の一端を学ぼう、という企画を展開中です。


171004-asa2 スペシャル企画に合わせて、視聴者のみなさんにご協力いただき、毎月の個人投資家サーベイも実施しました。定例の相場観では、3カ月後の日経平均株価に対する見方(「高い」-「低い」)のDIが33.最高だった前回の25からさらに強気に傾きました。また円安派も前回の13.7から31.5と急増。年末に向けては米FRBの利上げの思惑が高まっているようです。日経平均株価は連日の年初来高値更新で、2015年高値の2万868円も視野に入る動き。ある種のピークなのか、まだまだ上値余地があるのか。目が離せない展開が続きます。このほか、みなさんの投資歴や投資対象もお聞きしています。結果についてはサーベイの結果をご覧いただければと思います。

171004-asa3 さて、丸ごとマル秘投資術の番組。「朝エクスプレス」の朝いちばんには証券界のゆるきゃら「とうしくん」が登場。ゆるきゃらグランプリ(企業部門)で104位を目指すというそのゆるさに感動です!


171004-asa4 その後、優待名人こと桐谷広人さんが生出演。「心の安寧」をキーワードに、桐谷さんが優待重視、配当重視の投資スタイルに至った道のりを聞きました。しかし保有銘柄全部で約900。うち優待のある銘柄が約800ということで、優待を使い切るために大変忙しく走り回っている様子。「安寧は?」とも思いますが、桐谷さんご自身はいつもとても楽しそうです。

171004-asa5 「昼エクスプレス」ではBコミ(坂本慎太郎)さんのトレード現場に岡村友哉アンカーが突撃取材&リポート。板読み投資術などをリアルにお話しいただきました。

 この後、「ラップトゥデイ」では清川コメンテーターがみなさんからいただいた質問にお答えします。「夜エクスプレス」では直居が「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」という投資家の集まりに潜入リポートします。毎月1回、集まっては投信やETFなどを“コツコツ”投資している人たちの情報交換の場になっています。

 いろいろな投資スタイル、参考になるのでは!
 

 「個人投資家は過去半年間で最も強気!」--。

 「朝エクスプレス」アンカーの直居敦です。毎月、視聴者のみなさまにご協力いただいて実施している日経CNBC個人投資家サーベイ。今回はちょっと意外な結果となりました。

blog-1  毎月、3カ月先の日経平均株価は「買い(強気)」か「売り(弱気)」か。今回でちょうど6か月目となりますが、「買い」から「売り」を差し引いたDIが25と、これまでで最も強気となりました。調査期間は8月31日(木)~9月4日(月)。北朝鮮リスクで市場が揺るがされ、日経平均株価は下値模索しているまっただ中での調査でした。日々見ている限り商いは薄く、押し目待ちの買いも入りそうにないような相場付きです。ちなみに為替に関するDIはやや円安方向に振れましたが、過去最高というほどではありません。

blog-21これらから考えられる投資家の相場観は、こんなことではないでしょうか?9月中は地政学リスクに加えて、米欧の金融政策、さらには米国の債務上限のカベ問題と目に見えているリスクイベントが相次ぎます。しかしこれらをこなせば、晩秋から年末にかけては堅調な相場を予想している。その際、為替のほどほどの円安は必要だが、日本企業の業績の堅調さが支えになる--。ポイントは3カ月先の相場観をお聞きしていることではないかと思います。あるいは地政学リスクなどでショック安のような場面があれば、これまで買えてなかった投資家が動き出すということかもしれません。

 毎月のアンケートでは注目業種もお尋ねしています。「情報」の注目度は常に高く、任天堂やソフトバンクへの期待を反映していると考えられます。前月に比べて注目度が大きく上昇したのが「金融」と「素材」でした。これも相場観と相場付きを如実に反映している結果と見て取れます。つまりリスクイベント通過後、年末に向けては米国の利上げに向けての折り込みが進み、金融株への選好が強まるということでしょう。底堅い中国経済への期待から鉄鋼や、化学などへの高収益素材への注目も高いと考えられます。

 逆に注目度が下がったのが「自動車」「電機」でした。これも私にとってはやや意外。私自身は相場の一段高の場面では半導体系の出直りが必要な気がしています。そして年末まではともかく、来年に向けての米国の利上げの状況は極めて不透明とも考えています。

blog-3 さて、サーベイでは定例の質問のほかに、毎月ワンテーマ、トピックス質問を設けています。今回は「トランプ大統領を支持しますか?」。「支持する」が24%に対して「支持しない」は61%。やはり「支持しない」が圧倒的に多かったですね……。前の月に尋ねた安倍政権の支持率では内閣改造直前の厳しい時期にも関わらず過半が「支持する」と答えていただいていたことに比べると対照的な印象です。投資家にとっては大統領がかく乱要因ということなのでしょう。

 多くのみなさまに継続的にご協力いただいているお陰で、なかなかつかみにくい個人投資家の大きな相場観みたいなものがわかるようになってきたように思います。いつも熱心にコメントも書き込んでいただいて誠にありがとうございます。結果は番組内やHPなどでみなさんと広く共有していきますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします! 

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